秋の夜長を

秋の夜長をコーヒーとケーキでとおっしゃったかなりご年配のご仁。
その言葉にひっくり返るほどびっくりした。恐ろしく似合わない言葉が
スーッと口をついてでてきたからである。見た目はお抹茶の似合いそうな方。
聞くところによると定年まで東京でバリバリ働いていたとのこと。
若いころにおぼえた味は口が覚えていて、何年たっても褪せることはないのであろう。
コーヒーを飲みながら若かりし頃の日々を懐かしんでおられるのか。
田舎育ちの身にはどうしてもコーヒーは口に合わない。食事について出てくる分には
ケチだから頂くくらい。秋の夜長は美味しいお茶と和菓子が欲しいところである。
以前女は見かけが100%といったタイトルの本が出ていたが必ずしも女性だけには
当てはまらないということと、見かけで人を判断してもと言うことを実感した。