惻隠の情

この頃少しずつ故人の物を整理している。いつもリハビリを兼ね散歩をするときに
着ていた数点はクリーニングにも出さずに何故かハンガーにかけたままにしている。
決して仲の良い夫婦だったとは思わないが全てが消えていくのも忍びなく、
こういうのを惻隠の情とでも言うのだろうか。
そんな中洋服ダンスの奥から怪しげなものが出てき息子に相談をすると
お金を出してでも即処分するように脅された。幸いにもオアシスタワーで
それらを鑑定買取をする業者が展示会をするとのこと。こわごわ持参すると
想像を超えた金額で引き取ってもらえた。お蔭でいろいろ買いたいものが
気持ちよく買えこれはもうけもの。計算をすると28年前に買っていたものだが
どういういきさつで買ったのか今となっては知る由もない。